宇多田ヒカル『虹色バス』感想
周囲の人たちと分かり合えないとき、
日々の生活の中で思うようにならないことばかり続いたとき、
体調がすぐれないとき、
人生が上手くいっていないとき、
ついついこんな気分になってしまう。
「私はひとりぼっちだ」
そんな気持ちになってしまったとき、私は『虹色バス』を聴く。
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a001c7c/l00c9d5.html
この歌では、
日常の様々なシーンで人々の心が揺れる様が歌われる。
そしてその後に必ずこう続く。
"Everybody feels the same"
この歌を聴く度、
「人は一人一人違うけれど、同じような心を持っているのだな。
だから、人はみんな孤独だけれど、ひとりぼっちではないのだな」
と思う。
一人一人違うから、どんなに寂しくても、完全に同じ存在にはなれない。
だけど、誰もが揺れる心を抱えて生きているから、私は一人ではないのだ。
だから私は、この歌を聴く。
四畳半の自室で、イヤホンを耳につけて、
それでもひとりぼっちではないことを思い出すために。
"虹色バスに乗る"というのは、そういうことなのだと思う。